私たちの日川（ひかわ）地区がある甲府盆地東部は、葡萄栽培が古くから行われ、葡萄にまつわる伝承の地です。

しかしこの地区では、東西に流れる日川（にっかわ）が度々氾濫し、家や田畑が流され、当時の地区民は幾度となく大打撃を受けました。

明治末期以降、堤防や石積みなどの治水施設が施されたことにより、川の氾濫が抑えられ、日川沿いの田畑は水はけの良い砂地に変わり、葡萄畑への転換が進みました。

2017年には、これまでに築き上げられた伝統的な果樹の栽培技術や峡東地域独特の農業システムが評価され、峡東地域（山梨市、甲州市、笛吹市）の「盆地に適応した山梨の複合的果樹システム」が「日本農業遺産」の認定を受けています。